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ヴィーガンってなに?
ヴィーガン(ヴィーガニズム)とは、衣食住において、最大限動物からの搾取及び動物への残酷な行為をやめ、種差別をやめていく哲学であり生き方のことです。
畜肉、魚介、ジビエ(狩猟動物)などの肉類はもちろんのこと、卵、乳製品、ラード、蜂蜜なども摂りません。
食事のスタイルだけではなく、
毛皮、ウール、革製品、動物実験により開発された化粧品等、動物の命を引き換えに生産されたものを最大限選択しないのはもちろんのこと、
近年では、競馬や水族館、サーカスによる動物への虐待的な行為、商業的な搾取などの廃止、禁止を求め、世界中で動物救済活動や声を上げることが活発になっています。
動物産業の中にいた方々の中にも、動物救済団体からの支援をうけながらその生き方を変える方も大変増えています。
ヴィーガンであることは、地球でともに生きる動物を私達人間と同様「感覚があり、感情がある存在」として認識し、
彼らの人生にも傷みが無く、残酷さもなく、閉じ込められない人生(近年はanimal-peopleと呼ぶことも始まっています)への権利を求めること。
すなわち「アニマルライツ」の概念が世界的に浸透してきています。
現代に生きる私達人間は、より慈悲深く、進化した倫理観を発揮することが必要であり、
それは以前より簡単になりました。
世界の科学者たちが専門性を発揮し開発した代替肉や代替魚、代替乳製品は、
世界中で大人気です。
投資家は、ヴィーガン製品開発のスタートアップに列をなしているのが現実です。
人間第一主義、利益追求でなく、動物たちがより快適な人生を送れるように、
世界中で社会の在り方そのもの、法律の改正、議論が活発になっています。
日本は、仏教的な非常に高度な倫理観の元、ほぼ1200年間、他の国のように大規模畜産はせず、肉食を禁止し、動物への扱いに優しさを求める生活をしていた世界で唯一の国です。
改めて、私達の祖先の尊い行動、考え方に思いを馳せ、ヴィーガン、菜食を選ぶ利点について
考えて頂けますと幸いでございます。
共に生きる動物の友達たちは、その愛らしさ、高潔さ、美しさ、清らかさで人間を癒してくれます。
美しい動物が苦しまずに生きられる地球であり、人間社会になることを心から願っています。
Vegan benefits
ヴィーガンになると地球環境や私達の社会にもよいことばかり
1.動物の命を救える
〇全世界で毎年屠畜されている550憶もの地上動物と、何十億もの魚類を救うことができ、
生態系のバランスを回復させることができる。
〇種の大絶滅時代とされている現在、既に海洋生物の70%以上が枯渇しているといわれますが、それを回復へ導ける。
1.気候変動、温暖化を阻止できる
〇畜産業は最大のメタンガス発生源で、畜産からのメタンガス排出は全体の37%にもおよぶ。
〇年間温室効果ガス排出量の51%は、家畜と畜産業による。
2.淡水資源を守り、森林破壊を食い止められる
〇世界中の大規模森林伐採には食肉産業が関係している。
〇地球の肺といわれるアマゾンの森林のほぼ70%が遊牧地へと開発されている。
〇たった1個の牛肉ハンバーガーを作るために55平方キロメートルの熱帯雨林を損失している。
〇主に養豚場で問題となっている水源の汚染から貴重な淡水資源の汚染をなくすことができる。
3.飢餓をなくすことができることにより紛争なども減らせる
〇畜産業が消費する穀物、水を9億人の飢餓に苦しむ人々へ回すことができる。
〇穀物の生産量の40%が家畜の飼料となっている。
〇世界の飢餓人口は約8億500万人とされ、9人に一人が飢えている。
現在の穀物生産量で世界人口の3-4倍を養うことができる。
〇先進国での家畜(牛、豚、鶏)などの家畜の餌として、牛肉1キロあたり穀物11キロが必要、豚肉1キロあたり穀物7キロ
鶏肉1キロあたり穀物4キロを消費しており、結果として2割たらずの先進国の住む私達が世界の穀物の半分以上を
消費しています。
〇穀物不足は、人間社会において常に争いのもとになります。ヴィーガンになることは真の平和への第一歩ともいえます。
〇ロシアの文豪・平和主義者 レオ・トルストイは「屠殺場があるかぎり、戦場はなくならない」」
"As long as there are slaughterhouses, there will be battlefields." ~Leo Tolstoy
という名言を残しています。
5.人畜共通感染症を食い留める鍵
〇人類史の中で繰り返される人畜共通感染症は、私達の日常にも大きく影響します。
新型コロナウイルスのパンデミックは、世界中の人々の膨大な命を奪い人間が動物を家畜化したことによる
弊害を改めて考えさせた出来事でした。
人間界の新型伝染病の75%は不衛生な畜産業の環境に由来します。
毎年、鳥インフルエンザ、豚コレラ等、膨大な家畜動物達が殺処分され、
その殺処分を行い続ける自衛隊の方々、作業員の方々などのメンタルにも大変なストレスとなり
PTSDになる方も多いとのことです。
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